「アメリカビンテージと日本の伝統技術との融合に何故か興味が湧いてしまいました。」
というご依頼主の一言。
この一言を何かしらの挑戦状と受け取った私は、本来なら断る耐熱ガラス器のヒビ修理をマンマと引き受けてしまいました。
今まで前例のないfirekingの金継ぎ。
かなり固めの漆ですら横滑りしてまっすぐ引いた線がみるみるにじんでいく。
何度もやり直しをして、ようやく仕上げにたどり着きました。
当初は金消粉仕上げ(マット)の予定でしたが、ここまで来たら磨き金で完璧な仕上がりにしてやる!!と、妙な対抗心(誰に対して?)がめらめらと燃え上がり、なかなかの出来映えに。う、うれしい。。。(泣)
人と争うのは好きじゃないけど、モノと格闘するのは心底楽しい。
どうだ!私の勝ち!!っていう気分です(笑)
そして、本日、無事にご依頼主さまにお渡ししました。
「オリジナルを越えた出来ですね」と言われ、凍えるような寒さの中、暖かい気持ちで帰りました。。。